【重要】マイナ保険証とマイナンバーカードに関する最新情報
2025年末に向けて、マイナ保険証やマイナンバーカードの取り扱いに関して変更があります。事業所の労務ご担当者さま、従業員の皆さまにご留意いただきたい点を以下にまとめました。
目次
■ 健康保険証の廃止と「資格確認書」について
協会けんぽが発行している健康保険証は、2025年12月1日をもって利用できなくなります。これに伴い、今年(2025年)4月30日時点でマイナ保険証(マイナンバーカードと健康保険証の紐付け)を利用していない方には、「資格確認書」が発行されます。
- 資格確認書は会社ではなく、個人の自宅に郵送されます。
- 静岡県では、2025年10月10日~17日頃の発送予定となっています。
- 対象者が所属している事業所には、「対象者一覧表」が届きますので、該当する従業員がいるかの確認ができます。
■ 健康保険証の有効期限切れに伴う暫定的な取扱い
既に有効期限が切れている、国民健康保険の方が、気づかずに期限切れの健康保険証で受診しようとすることなどが起きています。その場合本来は10割負担を求めることになりますが、健康保険証の切り替えやマイナンバーカード・電子証明書の更新といった対応が重なっていることを考慮し、厚生労働省は暫定措置を発出しています。
- 期限切れの健康保険証でも3割等の負担で受診ができる。
- 来年(2026年)3月末までの暫定措置です。
- 医療機関の窓口にてオンライン資格確認システムなどに資格情報の照会を行ったうえでの受付となることも想定されるため、マイナ保険証や資格確認書を持参することがスムーズな受診に繋がると思われます。
■ スマートフォンでのマイナ保険証利用について
今後は、iPhone等のスマートフォンに搭載したマイナンバーカードを、保険証として利用することも可能になります。
- マイナンバーカードを保険証として登録済みの方は、2025年9月以降、スマホでの利用が可能になる見込みです。
- ただし、医療機関側での読み取り機器の準備や対応が必要なため、すぐには利用できない場合もあります。
- 利用開始時期は、医療機関ごとに異なる可能性がある点にご注意ください。
■ マイナンバーカード・電子証明書の更新が集中しています
2025年はマイナンバーカード本体や電子証明書の更新手続きが必要となる方が増えています。
◆ 更新時期の目安
- マイナンバーカード本体:発行日から10回目の誕生日まで(18歳未満は5回目)
- 電子証明書:年齢に関係なく発行日から5回目の誕生日まで
2016年のカード発行開始、2020年のマイナポイント事業により、2025年に更新時期を迎える方が多くなっています。
※カード・電子証明書いずれの更新も、一度は市役所や区役所などの窓口へ出向く必要があります。
■ 企業の皆さまへ
マイナ保険証や資格確認書、マイナンバーカードの更新に関連して、従業員からの問い合わせが増えることが予想されます。特に外国籍の従業員や扶養家族を持つ方など、対応が複雑になるケースも考えられます。
当事務所では、最新の制度変更に対応した労務管理や手続きのサポートを行っております。お気軽にご相談ください。