ハラスメント相談窓口担当者向け研修を実施しました

先日、株式会社ニッシン様にて、ハラスメント相談窓口担当者及び管理職の方を対象とした研修を実施しました。

本研修は、「相談を受ける立場にある方が実際にどのように対応していけばよいのか」を 実務的に理解していただくことを目的としたものです。

👈研修当日の様子

◆ 相談窓口担当者向け研修が少なく、現場では悩みを抱えている

今回の企画は、 「ハラスメントそのものに関する研修は多いものの、 相談窓口担当者に特化した研修はほとんど見当たらず、どう対応すべきか分からない」 という声から始まりました。

特に管理職が相談窓口を担う場合、 自身が無意識のうちにハラスメントに近い言動をしてしまう可能性もあり、 「正しい対応を知る機会が必要」という問題意識を感じました。

◆ 実務に即した内容で構成

研修では、ハラスメントの基本的な考え方を押さえたうえで、 実際に職場で起こりやすい事例をもとに、 以下のような内容を中心に解説しました。

• 相談を受けた際の最初の対応で注意すべきポイント
• 相談者の話を「否定せずに聴く」ための具体的な考え方
• 事実確認の進め方と記録の重要性
• 行為者・第三者へのヒアリング時の留意点
• 再発防止につなげるための対応の考え方

単なる知識提供にとどまらず、 「明日、相談を受けたらどう動くか」を イメージできる内容になったと思います。

◆ 相談窓口担当者は、職場環境づくりの重要な役割

ハラスメント対応において、最も重要なポイントは初動対応にあると言えます。初動対応を間違えれば、小さな種火が大きな火事にもなりかねません。その一番最初の入り口が相談窓口であることを考えると、最低限の教育が必要なことが分かります。

相談窓口を専門で担当している方を除けば、総務担当者や管理職といったハラスメントの相談を受ける可能性がある方は、是非、受けていただきたい研修になったと思います。

職場環境によって生産性は変わると言われています。今後も、職場環境の向上を通じて、生産性の高い、より良い会社にしていくための研修を実施できれば幸いです。